亀丸です。

2017年1月28日(土)は旧正月(chinese new year)です。
旧正月というのは、太陰暦(旧暦)で1月1日になる日のことです。
江戸時代までの暦ならこの日から新年でした。

旧暦の1日ですので、この日の月は新月(月が完全にみえなくなった状態)になります。
西洋風にいえば、「水瓶座(1/21~2/19)で新月になる日」が新年になるのです。

ともかく、あけましておめでとうございます。

せっかくなので、今日は暦について書いてみようと思います。


太陰暦(旧暦)についてちゃんと説明してみます

『満月から歴史を考えてみた』という本を書きました。
満月、新月の視点から歴史上の人物を考えてみる歴史エッセイなのですが、月の話なので、太陰暦(旧暦)を使って話を進めています。

しかし、この太陰暦(旧暦)というのが皆さんにあまりなじみがありません。
私のまわりには太陰暦? 旧暦? 何それ?という方が少なくありません。
実はプロの占い師の先生のなかにも、いろいろ間違って、なんとなくで理解されている方を時々みかけます。

そこで、今回のこの記事では、太陰暦(旧暦)の基本をちゃんと説明してみようと思います。

※以下の記事は『満月から歴史を考えてみた』からの転載記事です。


私たちが使っている暦は「太陽暦」です

まず私たちが現在使っている暦は「太陽暦」だと理解してください。
太陽の動きに連動している暦です。

地球は太陽のまわりを約365日と4分の1の時間で一周しています。
この365日を「一年」として、それを12の「月」で分けて配置したのが「太陽暦」です。4年に一度、一年が366日の「うるう年(閏年)」を入れると、ほぼピッタリ地球が太陽を一周するのと同じ期間で暦がまわっていきます。

太陽暦のメリットは、気候の変化が毎年同じ時期に同じように感じられることです。

太陽と地球の位置は、たとえば同じ4月8日なら毎年ほぼ同じ位置にあります。なので、同じ月日の日は毎年似たような気候です。もちろん微妙に前後しますが、サクラなどの植物はだいたい暦通りに花を咲かせます。農業をする人にはとても便利です。

太陽と地球の位置関係でつくられた暦なので、毎年6月21日か22日が夏至の日(日が一年で一番長い日)、毎年12月21日か22日が冬至の日(日が一年で一番短い日)になります。
そういった点でも、シンプルでわかりやすい暦です。


太陽暦のデメリットは、月のことを一切考慮していないということです。
12か月を「month(月)」とよんでいますが、月の満ち欠けは暦に全く反映されていません。

sunmoonearth


江戸時代までは月と連動する「太陰暦」でした

江戸時代まで日本で使われていたのは「太陰暦」という暦です。
明治5年に、西洋で使われていた現在の太陽暦に切り替えられました。

昔に使われていた暦なので「旧暦」とよぶこともありますが、これは太陰暦と同じことを指しています。


太陰暦は月の満ち欠けをベースにした暦です。
毎月1日が新月の日、毎月15日が満月の日になります。
微妙に月ごとに本当に満月になる日は、14日だったり、16日だったりズレるのですが、15日前後に満月になります。

なので、太陰暦(旧暦)の日付をみればその日の月齢がわかります。
たとえば坂本龍馬の暗殺は旧暦11月15日のことですが、その日が月齢15の満月の晩だったことがわかります。

満月から歴史02



月の満ち欠けの周期は約29.5日です。
なので、一か月は29日ある月と30日ある月が交互にやってきます。

太陰暦のメリットはその日の月齢がすぐにわかることです。

今日が6月13日だとしたら、「ああ、明後日は満月なんだな」とわかります。いつも月のことを感じることができる、素敵な暦です。

太陰暦のデメリットは一年がズレていくことです。
太陰暦も、一年は12か月構成になっているのですが、困ったことが起こります。
一か月が平均29.5日なので、29.5×12=354の計算で、一年が354日しかないのです。11日ぐらい余ってしまいます。

一年ぐらいだったらたかだか11日のズレなので、まあいいやと思うかもしれませんが、10年経てば100日以上ズレてしまうわけです。これでは季節が完全に変わってしまいます。

そこで約3年に一度、まるまる一か月の「うるう月(閏月)」を入れて調整します。
もう少し正しくいうと、19年に7回「うるう月」を入れるのです。そうすると、うまく暦が太陽にも月にも連動してまわるようになります。この19年のサイクルを「メトン周期」とよびます。


このメトン周期でまわる暦は、太陽にも月にも連動しているということから、「太陰太陽暦」ともよぶのですが、江戸時代に使っていた「太陰暦(旧暦)」はすでに「太陰太陽暦」だったので、太陰太陽暦と太陰暦はほとんどの文脈で同じものを指していると考えてください。


後編に続く。
http://kamemaru.net/taiinreki2.html