亀丸です。

易占いの用語の説明です。

易占では、出てきた64卦(本卦)を変化させることがあります。
変化させることによって、64卦の意味を増強し、膨らませていくことができます。
64卦の通常の解釈では何も思いつかなかったとき、変化させることによって答が見えてくることもあります。


易占にはかなり多くの種類の変化があるのですが、とくに次の3種類の変化が有名です。

○裏卦(錯卦)
○綜卦(賓卦、反卦)
○互卦


(※之卦というのも有名な変化の形ですが、亀丸は六爻をみないのでこの変化はしません。そのかわりダイスで占うときは64卦を二つ出すことによって、之卦の代用としています。)


ここでは、裏卦、綜卦についてご説明します。
互卦についてはこのページをご覧ください。
http://kamemaru.net/goke.html



裏卦とは


「裏卦」とは、陰と陽をすべて反転させてしまうものです。
「錯卦(さくけ・さくか)」と呼ぶこともあります。

裏卦 copy


火地晋の卦の場合だと、裏卦は水天需になります。

裏卦は逆の意味になる、と基本的には考えます。

たとえば火地晋は「進む、進め」の意味ですが、裏卦の水天需は「休む、待て」の意味があります。

鑑定をしているとき、出てきた卦から答が思いつかないとき、裏卦を想像してその卦の反対の意味なら何になるだろうと考えると答が浮かぶときがあります。



綜卦とは


「綜卦(そうけ・そうか)」とは、上下逆さまにしたものです。

水沢節の卦の場合だと、綜卦は風水渙の卦になります。

賓卦 copy


占者によって解釈の仕方はいくつかあります。

1)裏卦と同じように反対の意味になると考える。
反対の意味になるので、綜卦を「反卦」と呼ぶこともあります。

これでも十分に解釈できますが、裏卦と同じになってしまうので個人的にはあまり好きではありません。

2)相手の立場からみた現在の状況をみる。
争いごとなどをみるときに有効です。賓(相手側)の卦なので「賓卦」と呼ぶこともあります。

例>争いごとのご相談の場合。本卦=水沢節。綜卦(賓卦)=風水渙。
自分は水沢節なのでことを荒立てたくはないが、相手は風水渙でむしろ事態をがらっと打開したいと思っている、とみることもできます。


綜卦を「タロットカードの逆位置」のように解釈する


3)亀丸が個人的によく使っているのは「タロットカードの逆位置」のように解釈するやり方です。

たとえば風水渙の卦が出たとき、本卦の風水渙で考えるのではなく、「水沢節が逆位置で出た」と考えてみるのです。

水沢節の綜卦 copy


カードの逆位置は「アナザーサイド(別の一面)が出た」と考えます。
たとえば、タロットの「節制」は節度や節約を意味しますが、逆位置の場合、ケチ(吝嗇)や器の小ささをあらしているとも考えられます。

易占いでの水沢節も節度や節約を意味するので、水沢節が逆位置で出たとき(つまり風水渙が出たとき)、ケチ(吝嗇)や器の小ささをあらわしていると考えることもできます。

易経の水沢節が意味するものはそれだけではありません。
たとえば水沢節には「苦節を貞にすべからず」という言葉が書かれています。
私のとても好きな言葉ですが、節度や節約という基本の意味とはちょっと意味が異なります。なかなか通常の卦の解釈では使う場面がありません。
逆位置で卦が出たときに、そういう使いたいけど使う場面が無かった言葉がふっと思い出される時があります。



錯卦と綜卦で「錯綜(さくそう)」する


日本語に「錯綜(さくそう)する」という言葉があります。
「情報が錯綜する」という表現でよく使われますが、「混乱する、こんがらがる」という意味です。

易占いからきている言葉でしょう。
錯卦(裏卦)で裏返しになって、綜卦(反卦)で上下反対になって、もう何が何だか、こんがらがって、混乱している状態をあらわしています。

初心者の人にはこの錯卦と綜卦を使うのはおすすめしません。
かなり易占いに慣れていないと、おそらく頭が大混乱になってしまうでしょう。

でも、プロとして易占いをやっている人ならば易卦から答を探すとき、この錯卦と綜卦が思わぬヒントを与えてくれることがきっとあるはずです。



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