亀丸です。

7月の終わりころから9月の頭にかけて、もっとも暑い季節に並ぶのが桃です。
スイカ以上に夏を感じさせてくれる果物かもしれません。

桃01


「桃太郎」は桃が邪気を払う話

古来より中国では、桃には邪気を払う(祓う)力がある、と考えられてきました。
邪気は桃を恐れるとされ、厄除けの護符には桃の木が使われました。
桃には邪気を寄せ付けない力があり、その考えは日本にも伝わりました。


momotaro

多くの物語に「桃が邪気を払う」イメージが出てきます。
その代表は民話「桃太郎」でしょう。〝桃〟が鬼(邪気)を退治するという物語です。

あれは桃だから、みんなしっくりくるんですよね。
柿とか、ミカンとかだったら、なんだか鬼を倒せそうな気がしません。
「桃太郎」というお話はドラマのあまり無い、平坦な話なのにもかかわらず、ずっと人気があるのは、桃が邪気を払うイメージが私たちの本能的な感覚にピタリとくるからなのでしょう。


三国志の3人は桃園で誓いを立てた

おなじみの「三国志」にも桃が出てきます。
長い物語の冒頭部、主人公の劉備、関羽、張飛の3人が義兄弟の契りをかわす場面があります。

「我ら三人、生まれた日は違えども、兄弟の契りを結んだからには同じ日に死ぬ事を誓う」

この3人が誓いを交わした場所が桃園だったので「桃園の誓い」と呼ばれます。
桃園は、桃の木が邪気を祓ってくれる神聖な空間。
天然の結界のなかで誓いを交わした3人は、生涯にわたって互いを裏切ることはありませんでした。

桃園の誓い

邪念を感じる人は、桃を手元に置いてみて!

桃のパワーが少し感じられましたか?
このように桃は古来からの天然の邪気払いアイテムです。

誰かの邪念を感じる……。
縁を切りたいのに、なかなか離れてもらえない人がいる……。
悪霊に憑依されている気がする……。

そういう方は、今がもし桃の季節であるなら、その邪気を祓うつもりで、桃を手元に置いてみてください。そして、桃に願いを込めてください。
下手なお守りよりも、桃のほうが明らかに邪気を払う力がありますよ。

もしくは、なんだか邪気を感じて、近頃寝つきが悪い人は、桃を枕もとに置いてみてはどうでしょう。
桃の香りがあなたの邪気を祓い、良い眠りへといざなってくれますように。



クリックをお願いします。





なぜ桃太郎の家来は、犬、猿、雉なのか?

余談で、ちょっとアドバンスな話をします。

みなさん、疑問に思ったことはありませんか。
なぜ桃太郎の家来は、犬、猿、雉(きじ)なのでしょうか?

どうせならライオンとか、虎とか、もっと強い動物を連れていけばいいのに、なぜに犬、猿、雉(きじ)なのでしょうか。

あれは十二支の申酉戌(さるとりいぬ)の象徴です。
陰陽五行説(木・火・土・金・水の5属性に世界を分ける考え方)の影響を受けています。

桃は中国で「金果」と呼ばれます。金の果物ということです。
五行説において、「金」は方角で西を表すとされています。
西は十二支で表すと、酉(とり)。
その酉に、両隣の申(さる)と戌(いぬ)を加えて、桃(金果)の味方にしたという話なのです。
「西」信仰の一つかもしれません。


では、酉(とり)なのはわかりましたが、なぜにそのなかで雉(きじ)なのでしょうか。
酉(とり)は「三十六禽」という十二支をさらに3種類ずつに分けるという考え方にした場合(28宿式宿曜占星術で必要になる考え方です)、ニワトリ、カラス、雉(きじ)の3種類になるとされます。
そのなかで、ニワトリ、カラスよりは、まあ雉(きじ)のほうが少しだけ強そうだからメンバーに選ばれたんじゃないかなと思っています。

だって、ニワトリは飛べないし、カラスは裏切りそうだし。