亀丸です。

胡蝶の夢のお話の後編です。

前編よりの続きです。
http://kamemaru.net/kochounoyume01.html

山風蠱と胡蝶の夢

タイで占い師をやっていたときの話です。
当時は基本的にタイ人を鑑定していたのですが、たまに日本人もやってきてくれました。

相談者さんは、タイの大学に交換留学で半年間だけやってきていた女子大生でした。翌週に日本に帰国する予定となっていました。

彼女はこう言います。
「タイでの半年間がとても楽しかったです。
楽しかったのは良かったんですが、逆に日本に戻ったとき、うまくやっていけるかどうか心配なんです。
というのも、今があまりに楽しいので、日本に帰ったらすべてが色あせてみえるんじゃないか。そんな風に思うんです。
日本に戻ったら、私はどんな風になるんでしょうか?」

易を立てて、出てきたのが「山風蠱」という卦でした。


山風蠱胡蝶の夢03のコピー

山風蠱は、一般的には「蠱」という漢字の「お皿の上に3匹の虫がのっている」イメージから、「腐敗」や「倦怠」を意味する卦とされます。

しかし、私が卦をみた瞬間に感じたのは「胡蝶の夢」でした。

どうイメージしたかを絵で表現してみると、以下の感じです。

山風蠱胡蝶の夢のコピー

「皿」が、人が寝ているベッドに見えたんです。
その上空に「虫」が飛んでいる。

夢の中で虫が飛んでいるイメージとなり、「胡蝶の夢」まで連想が一気につながりました。

「日本に帰ったら、きっとタイにいたことが夢だったように感じるよ。
今はタイの暮らしが現実で、日本の暮らしに現実感が無くなっているかもしれないけど、逆に日本に帰ったら急にタイのことが夢だったように感じるんじゃないかな。
二国を行き来するって、得てしてそういうもんだと思うよ」

ブルックリンと胡蝶の夢

それは私自身がそうだからです。

私も外国にいくとその世界が現実になり、日本の全てのことがあやふやな非現実の世界のように感じます。
なのに、日本に帰ってきたら普通に日本のそれまでの生活がそのままつながり、外国のことが夢だったかのようになるのです。

どっちが夢で、どっちが現実なのだろうか。
そんな風に考えてしまいます。

ブルックリン01

以前、『ブルックリン』という映画を紹介しました。
アイルランドとアメリカの二国間を行き来しながら、どちらの国での人生を選ぶかを迷う女性の物語です。
http://kamemaru.net/brooklyn01.html

この映画の主人公も、それぞれの国で現実と夢が入れ替わるような感覚があったんじゃないかと思うのです。


イーロン・マスクと胡蝶の夢

もう1つ話を進めてみましょう。

「胡蝶の夢」は、コンピューター社会を表現するときにも使える言葉です。

たとえば、イーロン・マスクという人を知っていますか。
PayPalなどを起こした、アメリカの著名な起業家です。

イーロン・マスク氏は、「この世はコンピューター・シミュレーションである」と考えているそうです。
http://gigazine.net/news/20160816-elon-musk-living-simulation/

上の記事はわかりにくいのですが、私が理解した範囲でいうと、こんな感じでしょう。

aicosmo


人工知能が急速に今発達しています。
碁の名人にも、コンピューターが勝てるようになりました。

人工知能の精度を高めるために、グーグルやアップルやマイクロソフトなどの大企業は人々のあらゆる情報を収集しています。
その集められたデータをもとに、人間の思考や行動パターンを正確にシミュレーションできる人工知能がつくられようとしています。

今の段階ではたいしたことは起こっていません。
インターネットの広告に、その人の興味がありそうなジャンルの広告を出すことぐらいです。

でも、これから数年のうちに、私たちの思考や行動は人工知能によってかなりの部分までシミュレーションされるようになるでしょう。

私たちが何年何月何日にどういう行動を起こすか、どういうものを欲しがるか、どんな人に興味を持つのか、どういう仕事をして、どういう結婚をするのか──
企業はそういう行動を正確に予測して、先まわってサービスを提供するようになるかもしれません。

未来予測という点では、占い師も商売あがったりになるでしょうね。

人工知能はどんどん発達していくでしょう。
といっても、進歩にはそれなりに時間がかかります。
我々が生きている時代の人工知能は、せいぜい一人の人間の人生に対する精度のいいシミュレーションぐらいしかできないかもしれません。

これが一万年後のコンピューターならどうでしょうか。
その時のコンピューターは、地球全体、いや宇宙全体をもシミュレーションできるようになっているでしょう。

もしかしたら今私たちが「現実」と思っている<世界>は、すでに宇宙全体をシミュレーションできるコンピューターが作り出した<世界>なのかもしれません。

そんなはずはない、とあなたは思うかもしれません。
でも、それを自信を持って言えますか?
今自分が現実だと思っている世界はやっぱり現実のものなのだ、ってどうして言えるのですか?

そんなことをイーロン・マスク氏は考えているのです。



自分はコンピューターの内にいるのか、外にいるのか。
この世界はシミュレーションなのか、現実なのか。


そういうのを昔の中国の人は「胡蝶の夢」だと言ったのです。

胡蝶の夢2



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