亀丸です。

『易経』の言葉ではないのですが、「人間万事塞翁が馬(にんげんばんじさいおうがうま)」という言葉があります。
わりと知られている言葉ですが、ご存じない方も多く、お話をするとたいがい「それは面白い話ですね!」と喜んでいただけます。
亀丸HPでは、これから易経や論語にこだわらず、中国古典の面白い話も交えていこうと思っています。

人間万事塞翁が馬04のコピー


「人間万事塞翁(さいおう)が馬」の話

易の卦のひとつ「天雷無妄」は、「人間万事塞翁が馬」の卦であると解説されることがあります。
この言葉はもともと中国の古典『淮南子(えなんじ)』という書物に書かれている言葉で、一言でいうと「人間にとって、何が幸運で何が不運かはわからないものだ」という意味になります。

こんな物語です。

むかしむかし、中国に「塞翁(さいおう)」と呼ばれる老人が住んでいました。

塞翁が馬01のコピー

ある日、以前塞翁さんの家から逃げ出した馬が他の馬を引き連れて、戻ってきました。
いなくなった馬が、数が増えて戻ってきたのですから、村人たちは「塞翁さん、これは幸運(ラッキー)ですね」と言いました。
しかし、塞翁さんは顔をしかめます。
「いやいや。これは不運なことじゃ」



塞翁が馬02のコピー

しばらくして、塞翁さんの息子がその馬に乗っていたら落馬して、骨折しました。
大事な息子さんが怪我をしてしまったのですから、当然村人たちは「塞翁さん、不運なことが起きてしまいましたね」と言いました。
しかし、塞翁さんはむしろ嬉しそうです。
「いやいや。これはとても幸運なことじゃ」



塞翁が馬03のコピー

しばらくして、近隣の国でおおきな戦争が起こりました。
村の若い青年たちは兵隊として徴収され、戦地に赴きました。激しい戦争で、そこで多くの若者たちが亡くなってしまったのです。
しかし、塞翁さんの息子は怪我をしていたため、徴兵を免れ、無事に生き残ることができました。

そう。人間にとって、何が幸運で何が不運なことかはわからないものなのです。


山中伸弥教授も愛する言葉

iPS細胞の研究でノーベル賞を受賞した山中伸弥教授は、この「人間万事塞翁が馬」という言葉が好きで、講演でよく引用しています。自分の人生の支えになった言葉だといいます。

山中教授はもともと整形外科医を目指していました。現場の医師として、スポーツなどで負った怪我を治療したいという夢がありました。
実際にその夢がかなって整形外科医になったのですが、山中教授は手術が下手だったのです。要領が悪く、他の医師よりずっと時間がかかる。すぐに現場の医師失格の烙印を押されてしまったそうです。
それで、失意の山中教授は大学院に戻ることに。研究者としての道に方向転換したことが、後のノーベル賞につながっていくのです。

人間にとって、何が幸運で何が不運なことかはわからないものなのですね。




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